東芝製長寿命リチウムイオン電池(Li-ion)
東芝が2008年に商品化した長寿命リチウムイオン電池であるSCiBは、これまでリチウムイオン電池の弱点とされていた点を克服し以下の様な特徴をもつリチウムイオン電池です。
特徴
- 充放電6000回以上の長寿命
- 5分間での急速充電が可能
- キャパシタ並みの入出力密度
- -30℃での動作
- 外力などで内部短絡が生じても熱暴走を起こさない
写真提供:東芝
負極にチタン酸リチウム(LTO)を採用
上記の特徴を実現するために採用された技術的ポイントとしては、負極にチタン酸リチウム(LTO)を採用したことがあげられます。
チタン酸リチウム(LTO)は一般的なリチウムイオン電池の負極として用いられるカーボン系材料と異なり、それ自体が燃えることのない熱的に安定な物質あり、電解液との反応性も低いため、極めて高い安全性の実現に寄与しています。
また、SCiBは内部インピーダンスの極めて低い構造を持っており、充放電時の大電流での入出力や低温動作などの高い性能を発揮することが可能となっています。