二次電池の歴史
電池の可能性のある太古の遺物
電池の歴史は一般的に、イタリア人のボルタによって発明されたボルタ電池に始まるとされていますが、未確認の電池らしきものとしては、バクダッド近郊のパルティア朝の遺跡から発見「バクダッド電池」があります。
これは、粘土を焼いて作った素焼きの壷の中にアスファルトで固定された銅製の筒が入っており、そこに鉄の棒がはめ込まれたもので、壷の底には液体の痕跡も残っていました。
もしも壺の中にワインや酢などの電解質が入っていたなら、電気を起こすことが可能な構造ですが、その真偽は不明です。
ボルタ電池以前の電池
記録が残るもののうちでは、1789年にイタリアの解剖学の教授ガルパ一二が、カエルの足の神経に2種の金属をふれさせると電流が流れ、足の筋肉が痙攣することを発見し、これを「ガルパノ電池」と名付けたのが、「電池」と名付けられた最古のしくみと考えられています
ガルバーニは、「ガルパノ電池」が発電する原理を「生物の体内に電気があるから」と推測ししていました。