昭和電工、リチウムイオン電池向け包材の生産能力を増強
昭和電工株式会社は、同社の子会社である昭和電工パッケージング株式会社が、リチウムイオン電池の包材であるアルミラミネートフィルムの生産能力増強を決定したと発表しました。
アルミラミネートフィルムは下の写真のような外観をした樹脂とアルミ箔の複合材で、パウチタイプのリチウムイオン電池の包材として使用されています。
パウチ型リチウムイオン電池は、金属製のケースを用いたリチウムイオン電池よりも、形状の自由度が高く、軽量で放熱性にも優れているため、小型のリチウムイオン電池ではパウチタイプの比率が増えています。
同社では既に彦根工場において2013年下期に完了予定の設備増強工事を行っていますが、スマートフォンやタブレット端末などのガジェットの普及によるリチウムイオン電池の需要増大に対応するため、追加の生産能力増強を実施し、2014年末の年産能力を2013年末比で1.5倍にするとのことです。
この2つの生産能力増強を実施すると、同社のアルミラミネートフィルムの生産能力は従来比で3倍となります。